読んでほしい人:
英語力ゼロだけど、海外就職してみたい人
なるべく早く海外で働いてみたい人
最近、海外への憧れをもつ人が増えた印象があります。語学学校で働いていたとき、生徒さんから「なんで海外で働いているんですか?どうやったら海外で働けるんですか?」という質問をよく受けていました。
今回は、英語力ゼロの社会人や学生がどうやって英語力を磨きながら海外で働くことができるか?
これについて実例をもとに答えます。
●本記事の内容
- 海外就職の方法4選
- 英語力ゼロの人材が最短で海外就職するオススメの方法(実例)
- 英語力ゼロの人材が語学学校で働くための具体的手順
- 海外就職に失敗しないためのアドバイス
●本記事の信頼性
記事を書いている私は、実際に29歳で脱サラをしてフィリピン留学2ヶ月、オーストラリアのワーキングホリデー8ヶ月を経験しました。その後、セブ島の語学学校で英語を使いながらフィリピン人と働き、いまは自分で英語学習者向けのビジネスを作ったりしています。
●前置きメッセージ
私も留学経験がありますが、折角なら学んだ英語を生かして仕事をしていきと思っていました。この記事を読むことで、英語力ゼロの社会人が海外で働く最短の方法がイメージできると思います。
社会人に留学をオススメする理由を実体験と共に語っている記事もあるので、宜しければどうぞ。
では早速いきましょう。
海外就職の方法4選

英語力はないけど、海外で働きたいという人は増えています。ここではまず海外で働く上で考えられる4つの方法について紹介します。
- 日本企業に就職し海外転勤するor駐在員
- 現地企業の求人に申し込む
- ノマドワーカーとして個人事業主になる
- 留学して、インターンをしてそのまま就職する
一つずつ見ていきましょう。
1. 日本企業に就職し海外転勤するor駐在員
海外に拠点を持つグローバル企業やこれから海外進出を目指している企業に就職して、実績や経験を積み海外転職をする方法です。既にゴリゴリに海外展開をしている企業では、新卒から英語力の高い人材を取る傾向が強いので、これから海外進出する企業のほうが狙い目です。
これから伸びしろの多いベンチャー企業もいいかもしれません。
また、海外駐在員になってから現地の法人に海外転職できることもあります。
2. 現地企業の求人にエントリーする
海外専門の求人サイトを使って見つける方法です。
日本で転職する場合は、転職エージェントを活用することが多いですが、海外では直接企業に問い合わせて履歴書を送り、面接をすることも珍しくありません。実際私もオーストラリアでワーキングホリデー中に、何社かにメールや電話で問い合わせをしてみたりしたことがあります。
ある程度の英語力がある場合はチャレンジしてみてほしい方法です。
「いやいや、わたしは英語力ないよ、、」というひとは、下記の3,4がオススメ。
3. ノマドワーカーとして個人事業主になる
自分が持っている特定のスキルを活かして、ノマドワーカーとして海外移住をしていく方法です。
海外就職というよりは、個人で仕事をしていく形になるのでやり方次第では英語が全く話せなくても成り立つ働き方です。
例えば以下のような専門職。
- エンジニア(プログラマー)
- WEBデザイナー
- WEBライター
実際に英語できないけど、日本の息苦しい社会から抜け出して海外で仕事をする人は増えています。ただ、英語以前に専門的なスキルがあることが前提になります。
4. 留学して、インターン、そのまま就職する
語学学校に留学して、その後インターンシップをやってそのまま現地就職する方法です。
この方法が英語力がゼロの社会人留学生や学生にとって一番の近道だと思います。語学学校という業態上、英語が出来ない人に対しても寛容的で理解があります。
私の場合もこの流れで海外で働くという一つの目標を達成しました。
ということで、詳しく見てきます。
英語力ゼロで最短で海外就職するオススメの方法(実例)
私の実例をもとに、最短で海外就職するオススメの方法をシェアします。
語学学校で働く
英語力ゼロあるいは、数ヶ月勉強したレベルの英語力しかない人が、英語を使って仕事ができる貴重な場所が語学学校です。
英語力が最低限のレベルでも、日常会話が少しできるレベルで採用してくれるところが多いです。学生の場合はインターンシップというところからスタートするケースが多いですが、社会人を脱サラして、留学を経験している人は、社会人で培ったスキルと経験を活かして、正社員として働くことが可能です。
インターンシップよりも社員として働く方が、任される仕事は当然大きいですし、外人スタッフとの関わりが大きく英語力も飛躍的に伸びます。
なので個人的には、いきなり社員のポジションを狙うのがオススメ。選択肢としては求人サイトで見つけるか、もともと留学していた学校にコンタクトを取って就職することも可能です。
とくにフィリピンのセブ島では、語学学校が沢山あります。欧米の語学学校よりもハードルも低く、第二言語として英語を日常的に使っているフィリピン人は日本人が英語を使うことの難しさをよく理解してくれているため、安心感を持って働けます。
英語の先生が同僚というのも、英語の勉強にはもってこいですね。
実例
実際のわたしの例を参考までにシェアします。
- フィリピンの語学学校で2ヶ月、毎日8〜10時間勉強
- 一時帰国(1週間)
- オーストラリアでワーキングホリデー(語学学校1ヶ月)
- 1年間いるはずが、8ヶ月目でフィリピンの語学学校で働くことを決意し、即帰国
- そのままフィリピンで海外勤務開始
オーストラリアのワーホリを始めた当初は語学学校で働くことは考えていませんでした。しかし、留学のキャリアを考えたときに英語をもっと使いたい、でも使える場所は限られている。そんな中、当時語学学校でお世話になっていた日本人マネージャーの方にキャリアの相談をしたところ、一緒に働かないか?というオファーを頂けました。
タイミングが良かったのもあるかもしれませんが、この時実際に連絡を取ってみて行動に移したことが良かったのだと思います。
英語力ゼロが語学学校で働くための具体的手順
続いて、具体的に語学学校ではたらくための手順をお伝えしていきます。これまで私が経験してきた体験と、インターンシップなどで働いていた同僚の働き始める流れを見てきての実体験です。
手順① 留学する
まずは、留学をします。
オススメはお伝えしたとおり、フィリピンのセブ島です。メリットとしては以下の通り。
- 留学費用が安い。(欧米の三分の一から五分の一)
- 生活コストも安い(物価は日本の5分の一)
- マンツーマンレッスンで圧倒的なインプットとアウトプット量
- 話さざるを得ない環境が英語を使う癖付けになる
- 近い(直行便で5時間)
- 日本との時差が1時間
- ホスピタリティーが高く、フレンドリー
上げればキリはありませんが、欧米留学も経験した私としては以上の理由からセブ島留学をおすすめします。
いきなり、WEB サイトの求人に申し込んで、行ったこともないところに就職すると、「こんなイメージではなかった、、」ということがあります。なので、現地の空気を感じ取れるという意味でも現地に留学して、環境を事前に知っておくことは必要でしょう。
手順② 現地のマネージャーと仲良くなっておく
ここは実はすごく大切です。現地のスタッフはいままで留学にきた生徒のことを結構覚えているものです。フランクな会話から仕事の話、なぜ今語学学校で働いているのか?そして自分はどんなキャリアを歩んできて、どのように貢献できるか?
将来のキャリアの相談として真剣にコミュニケーションを取ってみることをおすすめします。
会話をなるべく沢山して、関係を深めておくといいでしょう。その方が、採用する側もあなたのことを選びやすくなります。
自分を売り込むことが大切です。
手順③ インターンとして成果を上げる
インターンシップを経て、語学学校に就職を考える場合は、成果を上げることを意識するといいと思います。
セブ島のインターンシップは、半日仕事をして、半日無料で授業が受けられるというパターンが多いです。
インターン生の中には無料で授業が受けられるという部分に飛びついて、インターン希望をする人が多いですが、元日本マネージャーのわたしの意見としては仕事も一つの勉強として捉えてほしいというのが本音。
なぜならインターンシップの本来の姿は職場体験であるからです。英語力を伸ばしつつ、仕事で試行錯誤して真剣になっている様子を上の人間は見ています。
なので、何か企画を提案してみる。成果を上げようと努力してみることをオススメします。
実際に成果を上げる必要は絶対ではありません。行動力と積極性があるかが一番重要です。
手順④ そのまま就職
皆さんの意思が固まれば、後は問い合わせるだけですね。以下のポイントを明確に伝えるといいと思います。
- なぜ英語を使って働きたい?(何故海外なの?)
- なぜその国が好きなのか?
- あなたの強みは何か?
- 将来のあなたのビジョン
例えば以上の4つのことをストーリーで語っていくと、採用側の共感と期待感が得られると思います。
大切なのは、なんとなくではなくロジカル(論理的)に理由付けすることです。理由付けをしっかりすることで、その仕事にやりがいや責任感を持つことにも繋がるのでしっかり考えたい部分です。
»参考:【具体的職種9選】フィリピンで仕事を探す方法と必ず知っておくべき注意点
最後に:補足アドバイス
以上、英語力ゼロの社会人が海外で就職するための最短ルートについてお話しました。
私が脱サラして、留学して、英語を使って仕事をしたいと当時考えていたときに、出した結論です。語学学校経営は、英語習得の期待ができる以上に学べることが多いです。
- マネジメント
- 企画の提案、イベントの開催
- 顧客(生徒)の対応
- 日本人スタッフや他国の人とのコミュニケーション
他にも沢山あります。
けれども一番大事なのは、面白そうと思えるかどうかになります。なので、一度現地の空気を味わったことのある国で挑戦するほうがいいでしょう。
この記事が参考になれば嬉しいです。